聖夜の奇跡
リア充達に完全敗北した僕達は街の広場に集まっていた。
こうしてみると非リア充も意外と多いんだと思った。
男性ばかりかと思いきや女性も多く、僕達、非リア充は広場の巨大クリスマスツリーの周りに集まりお互いに喋り会っていた。クリスマスイブの戦いはお互い初めて会う者同士ににわかな友情を芽生えさせたのだった。元々女性と喋るのが苦手だった僕だが、非リア充と言う友情の元では性別を気にすることなく会話する事ができた。
隣に座っている女性は、クリスマスになる直前、23日に彼氏にフられたらしい。
その彼氏は、目の前のフレンチレストランで新しい彼女と食事を楽しんでいるとか。こんな酷い男もいてるんだと思った。
その隣の男は彼女いない歴=年齢の34歳の男性。クリスマス・イブが来るたびに寂しい思いをしてきた。
僕も彼女は5年近くいてない。どうにかして作ろうと頑張ったものの。好きになった女性は全てリア充。出会いもなく。今日までを過ごしてきた。
空を眺めると雪がチラホラ降り始めた。
その時あちこちの飲食店からカップル達が出てきた。そしてみんなこの広場に集まって来たのだ。僕達が座ってる後ろにある巨大ツリーを見に来たのだ。まるで僕たち非リア充など目に入らないかのようにカップル達が集まりツリーに見とれている。
そしてこの時間。このツリーはもっとも輝き、この瞬間を見たものは永遠に結ばれると言うリア充達の間では有名。
気がつけば周りはリア充だらけ。その圧倒的な威圧感に誰も動けなくなっていた。
しばらくして、ツリーの輝きが消え始めると、カップル達は散りぢりになって行く。側にあったカラオケ店に入る者もいれば、向こう側に見えるラブホ外へと消えて行く者達もいる。こうしてクリスマス・イブの戦いに敗れた僕達は徐々にばらばらになり帰宅することに。たまたま帰る方向が一緒だった女性と歩いていた。
その間に色々な事がわかった。女性とは住んでる駅が一駅違いで、僕と同じ時間に同じ電車に乗っていたり。会社もすぐ近くだったりで話も色々合った。
別れ際、クリスマスの25日にデートに誘ったらOKを貰う事ができた。
こうして、僕は一歩リア充の仲間入りを果たす事ができたのだ。
